OWS事務局ブログ

2012年04月24日

第64回 海のトークセッション終了

ゲストスピーカーは、東北大学大学院農学研究科の准教授、青木優和さん。
テーマは「ワレカラたちの不思議な世界〜よく見ればソコに居る!」というもの。

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海中には虫のようにも見える小さな甲殻類がたくさんいる話から始まりました。
ワレカラ、ネクイムシ、シャクトリドロノミ、タルマワシ、ウミクワガタ、
ドロクダムシなど、それぞれに名前はあっても、なかなか気付いて
もらえない小さな甲殻類たち。
青木さんはこれらの生物をとっても愛してやまない人物です。

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フクロエビ類の特徴としては、親子が一緒にいることと、同じ種類のほかの
個体と一緒にいることの2点です。この特徴から、彼らには独自の社会性が
存在するのではと青木さんは考えられました。

ワレカラには子守行動のような動きが見られ、生まれた幼体が母親に
つかまっていたり、母親の周辺から離れなかったりするのです。
(つかまらせ型、はべらせ型と呼称している)

他にコンブネクイムシと呼ばれるコンブの中に住む甲殻類は、
一夫一妻のつがいで生息。このつがいが子供を産み、やや大きくなった子供が、
新たに生まれた子供の世話をするような行動を見せるそうです。


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またアミ類では、母親の育房から落下してしまう子供を他のメスが海底から
拾い上げて自分の育棒内で育てていく、養子とり行動ともとれる不思議な
行動も見られるそうです。

繁殖前のオスメスの行動としては、交尾前ガードを紹介されました。
彼らの繁殖期というのは脱皮と同時のことが多く、タイミングを合わせるのが
大変難しいのです。そこでオスはメスを折りたたんで持ち運んだり、複数の
メスを体にくっつけて歩くなど、興味深い生態の数々の動画も紹介されました。

現在はこうした研究のほかに、東日本大震災後の津波と地盤沈下が、底性生物に
与えた影響を研究するため、定期的に潜水調査を実施されています。

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一番印象深いのは青木さんが何よりも、フクロエビ類が大好きなことです。
大きな身振り手振りで、黒板には緻密な絵を描き、「かわいいでしょ」を
連発しながら満面の笑みをたたえている様子は、こちらまで楽しくなって
くるトークセッションとなりました。


<セミナー委員会 藤堂喜民さんの報告>




posted by OWS at 23:20 | 海のトークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月05日

第64回海のトークセッション 参加者募集

OWS「海のトークセッション」では、海と自然をテーマに第一線で活躍している各界の
スペシャリストをゲストスピーカーとしてお迎えし、それぞれの分野での経験や海への
想いをお聞きします。どなたでも参加することができます。皆さんの参加をお待ちしています。
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第64回OWS海のトークセッション 
「ワレカラたちの不思議な世界 〜よく見ればソコに居る!」

ゲストスピーカー 青木優和(東北大学大学院農学研究科准教授)
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ワレカラ、ネクイムシ、シャクトリドロノミ、タルマワシ、ウミクワガタ、ドロクダムシ・・・


潜ってよく見ればそこら中に居るのだけれど、なかなか気付いてもらえない。

小型甲殻類フクロエビ類の面々には、不思議な生活スタイルや繁殖生態を
持つものがたくさんいます。


子育て、吸血、捕食寄生、オスとメスとの駆け引きなどなど、興味深い生態の
数々を動画も交えてご紹介したいと思っています。 (青木優和)

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●開催日  2012年4月20日(金)19:00〜20:30 (18:30受付開始)
●会場   モンベル渋谷店 5Fサロン
●参加費  800円(前日までに申込をしたOWSメンバーは500円です)
●申込み  OWSホームページよりお申込みください。
http://www.ows-npo.org/activity/ts/index.html#ts64



posted by OWS at 17:43 | 海のトークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月17日

第63回海のトークセッション 参加者募集

OWS「海のトークセッション」では、海と自然をテーマに第一線で活躍している各界の
スペシャリストをゲストスピーカーとしてお迎えし、それぞれの分野での経験や海への
想いをお聞きします。
どなたでも参加することができます。皆さんの参加をお待ちしています。
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第63回OWS海のトークセッション 「魚の心理学 若狭湾潜水日記」
ゲストスピーカー 益田玲爾(京大フィールド科学教育研究センター准教授)
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自称「魚類心理学者」が、日本海の若狭湾で10年にわたり潜って撮りためたお宝映像を
一挙公開。

「魚はどんだけ賢い?」
「魚は夜は何しているの?」
「エチゼンクラゲに敵はいる?」


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エチゼンクラゲ              ヤリガレイの幼魚


といった潜水中の思いつきから実験的な研究に至るお話を、水中写真と料理写真を
中心に紹介します。

また、震災以降継続して潜水している気仙沼の海の様子についてもご報告し、
魚たちの増え方から読み取れる海の回復の息吹をお伝えしたいです。(益田玲爾)

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●開催日  2012年1月24日(火)19:00〜20:30 (18:30受付開始)
●会場   モンベル渋谷店 5Fサロン
●参加費  800円(前日までに申込をしたOWSメンバーは500円です)
●申込み  OWSホームページよりお申込みください。
http://www.ows-npo.org/activity/ts/index.html#ts63



posted by OWS at 13:23 | 海のトークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月01日

第62回トークセッション終了

11月30日(水) モンベル渋谷店にて、
第62回海のトークセッション 「南米パタゴニア 乾いた大地のマゼランペンギン」を開催しました。
セミナー委員 田村由紀さんからの報告です。

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今回のゲストスピーカーは、ペンギン写真家の鎌倉文也さん。

TS@鎌倉文也さん 20111130 044 ows.jpg

トークセッションは まず、ペンギン全種の説明から始まり、
次に今回の主役、マゼランペンギンへとお話が移りました。

マゼランペンギンの説明では、ケープペンギン、マゼランペンギン、フンボルトペンギンの
見分け方を詳しく教えて下さいました。

その後、マゼランペンギンの営巣域、子育て期の流れ、ヒナの巣立ち、親鳥の換羽、
旅立ち、オスメスの判定について、動画を交えて解説していただきました。

マゼランペンギンをとりまく自然環境と人間の生活との関わりついては
過去の新聞記事を参照しながらお話がありました。

TS@鎌倉文也さん 20111130 030 ows.jpg

最後は鎌倉さんのお気に入りペンギン写真の紹介や質疑応答があり、
その当時の撮影秘話などを教えて下さいました。

ご来場いただいた皆様、お忙しい中お集まりいただきありがとうございました。

posted by OWS at 13:46 | 海のトークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月08日

第61回海のトークセッション終了

9月7日(水)にモンベル渋谷店で第61回海のトークセッションを開催しました。

今回は、6月初旬に実施したミッドウェー環礁・調査&ボランティアツアーの報告もかねて、
OWS代表理事である横山耕作が講演しました。


内容は
1.ミッドウエイの生物を写真を使って紹介(鳥、アザラシ、ウミガメ)
2.羽毛採取や開発によってコアホウドリが激減する歴史の紹介
3.海洋ゴミが生き物に与える影響(誤食)について
4.現地で行った海ごみ調査の紹介
5.環境回復活動ついて
6.津波の被害について

と盛りだくさんでした。


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ミッドウエイにはゴミが多いこと、また、3月11日の東日本大震災の津波は、
遠くミッドウエイまで到達し、多くのヒナが犠牲になったことなど驚くような話がたくさんありました。

講演の最後は、ミッドウェーで、度重なる自然災害を受けながらも、無事巣立ったアホウドリのヒナの話や、
最長命(と思われている)コアホウドリ「ウィズダム」の話など、明るい話題でお開きとなりました。

まさに、「文明のひずみと自然が交差する島・ミッドウェー」だと実感した90分でした。



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2011年09月02日

第61回OWS海のトークセッション 「文明のひずみと自然が交差する島・ミッドウェー」

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スピーカー 横山 耕作 (OWS代表理事) 
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ミッドウェー環礁のある北西ハワイ諸島は、米国の「海洋国家遺産」に
指定された世界最大の海洋保護区で、2010年にはユネスコの「世界遺産」
にも登録されました。
中でも北太平洋屈指の野生生物の繁殖地ミッドウェー環礁は、津波被害を
受けながらも、生命の息ぶきにあふれていました。
しかし、日本を含む沿岸諸国から流出する大量のプラスチックゴミが洋上
に滞留する海域に位置するため、野生生物に深刻な影響を及ぼしています。
このトークセッションでは最新の現地情報を紹介し、映像を見ながら一緒
に考えたいと思います。(横山耕作) 

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●開催日  2011年9月7日(水)
      19:00〜20:30 (18:30受付開始)

●会場   モンベル渋谷店 5Fサロン
      TEL 03-3283-3536

●参加費   無料
      
●詳細・申込み  
OWSホームページからお申込ください。お電話でも受け付けます。
 ⇒ http://www.ows-npo.org/activity/ts/index.html#ts61

●連絡先
特定非営利活動法人 OWS
〒171-0032
東京都豊島区雑司が谷3-11-2ストーク雑司が谷3F
TEL:03-5960-3545 
FAX:03-5960-3546
E-mail: info@ows-npo.org 
HP: http://www.ows-npo.org/

posted by OWS at 20:37 | 海のトークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

第60回海のトークセッション終了

中野理枝さん7月12日(火) モンベル渋谷店にて、
第60回海のトークセッション
「貝殻を脱いだ巻き貝 〜ウミウシの生きる道」を開催しました。

ゲストスピーカーは琉球大学大学院の中野理枝さん。

最初に生息数や種類、基本的な形態などについてお話しいただき、
参加者との質疑応答を交えながらお話は本題へ・・・。

今回の参加者約40名の9割以上が、スキューバダイビング経験者の方ということで、ウミウシを実際に観察したことがある方が多く、
中にはウミウシのガイドブックを片手に熱心に聴いていらっしゃる方もいらっしゃいました。

楽しいウミウシのお話でしたトークセッション会場の様子

中でも参加者の皆さんが、とても興味深く聞いていらっしゃったのが、
「擬態するウミウシ」や「共食いするウミウシ」
ウミウシの興味深い生態について、写真で詳しく解説していただきました。


中野さんの親近感のある分かりやすい解説にすっかりハマってしまい、
時が経つのを忘れて聞き入ってしまいました。
今度、海に潜る事があれば、是非ウミウシを探したいと思います。

ご来場いただいた皆様、お忙しい中お集まりいただきありがとうございました。


(セミナー委員 田村)


posted by OWS at 13:36 | 海のトークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月23日

第59回トークセッション終了

5月17日(火)、モンベル渋谷店で第59回トークセッションを開催しました。
セミナー委員 小高朋子さんからのリポートです。
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ゲストスピーカーは、水中写真家・日本写真家協会会員の 大塚幸彦 先生。

280点余りの写真を癒しの音楽と共に鑑賞した後、質疑応答を交えてのお話を伺いました。



コピー 〜 DSC_8866.JPG

海に沈むゴミを利用してたくましく生き抜く生命が写し出されており、ゴミ=汚
いもの という単純なものではない、奥深さを感じるものでした。

捨てられたタイヤに住み着くウミトサカ、そこに集まる魚たち。
タイヤという人為的な物さえも受け入れ繋いでいく、命の循環に、美しさを感じ
ました。


コピー 〜 DSC_8862.JPG

ゴミは美しい。ゴミの中でも生命は生きていく。また死にざまも美しい。
ゴミを捨ててはダメだ、と、声を大にするのではなく、直感的な行動が環境保護
に繋がるといいなと思う。と仰った先生の言葉がとても印象的でした。


当日ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。



posted by OWS at 11:54 | 海のトークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月04日

第58回トークセッション「海にすむ、星とキュウリとハリネズミ」終了

s-DSC_8249.jpg2月2日(水)、モンベル渋谷店で
第58回トークセッションを開催しました。

ゲストスピーカーは、
国立科学博物館動物研究部研究主幹
東京大学大学院理学系研究科准教授の藤田敏彦先生。

「海にすむ、星とキュウリとハリネズミ」というテーマで、
約40名の参加者と質疑を交えながら、お話いただきました。
とっても、面白いタイトルで始まった今回のトークセッション。

星はヒトデ、キュウリはナマコ、
ハリネズミはウニ
s-DSC_8256.jpg
こんなにも異なる外見なのに
全て同じ棘皮動物の仲間だということに、
驚かされました。

深海一面に広がったクモヒトデの仲間。
おとなしそうに見える彼らが、ハダカイワシを
積極的に捕食している映像はとても興味深いものでした。

繁殖の方法も大変面白く、
s-DSC_8261.jpg性生殖するもの、自切、分裂するものなど色々あり、
ダイビングの時にでも、分裂したばかりの
ヒトデを見つけてみたいっっ!と
海に遊びに行く楽しみが、また増えました。
皆さまも、海底に注目して新しい発見を
楽しんでみてはいかがでしょうか。


当日ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。


(セミナー委員 小高朋子)



posted by OWS at 18:32 | 海のトークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月19日

第58回OWS海のトークセッション

第58回OWS海のトークセッションが2月2日(水)19:00〜開催されます。

海でよく目にするウニやヒトデやナマコは棘皮動物という仲間です。
この棘皮動物の仲間の不思議な生態や、進化の秘密を国立科学博物館
の藤田敏彦先生に分かりやすく解説していただきます。
この夏海に行った時、ウニやヒトデを見る目が変わるかも??

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第58回OWS海のトークセッション 「海にすむ、星とキュウリとハリネズミ」
ゲストスピーカー 藤田敏彦
(国立科学博物館動物研究部研究主幹・東京大学大学院理学系研究科准教授)
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星形をしたヒトデ、キュウリの形に似たナマコ、ハリネズミのようなウニ、姿や形は
全く異なりますが、みな棘皮動物と呼ばれる動物の仲間です。
棘皮動物とはどのような動物なのか、その不思議な形態や生態について紹介します。
深海底をじゅうたんのようにおおっているクモヒトデ、古生代の海に咲き乱れていた
ウミユリ、これら棘皮動物の多様な姿とその進化について、博物館の研究者が行って
いる調査や研究の様子も含めてお話したいと思います。

        キヌガサモヅル.jpg

 
●開催日  2011年2月2日(水)19:00〜20:30 (18:30受付開始)

●会場   モンベル渋谷店 5Fサロン

●参加費  800円

●申込み  OWSホームページよりお申込みください。
http://www.ows-npo.org/activity/ts/index.html#ts58

posted by OWS at 15:05 | 海のトークセッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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