OWS事務局より

NPO法人OWSの海のイベントやボランティア情報
事務局からのお知らせなどを発信します。

2008年06月06日

第42回海のトークセッション終了

2008年6月4日、沖ノ島サンゴを見守る会代表の三瓶雅延さんをお招きし、
海のトークセッション国際サンゴ礁年特別企画シリーズ
「20年、東京湾のサンゴを見守って」を開催しました。

イベント委員会の土井良介さんから、感想を交えてご報告します。

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この日は、20年も前から東京湾のサンゴを見続けてきた三瓶雅延さんのお話。会社勤めの傍ら独自に海を見てきたというだけあり、サンゴの生態や解説を学ぶ講義形式ではなく、まるで“三瓶さんのライフワークと情熱”に参加させてもらったような、アッという間の時間でした。


沖ノ島をはじめ東京湾には、エダミドリイシ・トゲイボサンゴなど30種類以上が同定されているそうです。サンゴの北限域にあたる東京湾のサンゴは、ひっそりと地道に生き続けているような勝手なイメージを持っていたのですが、群落や産卵に関する実際のお話を聞き、あまりのスケールの大きさと生命の強さに驚きました。
 
三瓶さんから聞くサンゴの産卵の様子は、とても生き生きとしていて感動的でした。その他にも、浜辺の間近で水深5mの浅さで見ることができること、サンゴの産卵とあわせてサザエやカニ、イバラカンザシも同時に産卵していたこと、潮の満ち引きで海上に現れるサンゴのこと、ソラスズメダイやクマノミ、ツノダシのような熱帯の魚も生息していることなどを教えていただきました。
 
中でも印象的な三瓶さんらしい表現として、
「初めてサンゴを見たとき、あまりの奇麗さに感動しました。輝いて見えました。」
「アメリカのハリケーンの真似で、サンゴに名前を付けています。
 (しかも学生時代の同級の女子の名前だそうです!)」
「人間が優しくさえすれば、東京湾は自然と綺麗になります。」
 
sanpei.JPGタンクとスーツが無い素潜りの観察から始まって、研究者、自治体、地元の漁業組合との関係を維持しながら20年も活動され、観察会やNPOを通じて“海岸浴(シーサイドセラピー)”を提唱されている三瓶さんは、「館山に遊びに来てください。観察を通して海を見てほしい。」とおっしゃっていました。三瓶さんのこれまでの活動が、東京湾のサンゴ研究に多大に貢献していることを知りました。
 
話は尽きず、ウミホタルの観察会、漁業組合との関係の大事さ、サンゴの着床、イルカの骨、化石、ホタルイカなど、もっと詳しく聞きたいことばかりの一時間半でした。
 
海が育んだ多くの生命の話を聞き、今すぐにでも館山に行きたくなりました。
posted by OWS at 18:45 | 海のトークセッション

2008年04月18日

第41回海のトークセッション終了

4月10日、国際サンゴ礁年2008特別企画、第41回OWS海のトークセッションが、終了しました。
「サンゴ礁の草原の生き物の多様性とジュゴン研究」というタイトルで、ゲストスピーカーに海の生き物を守る会代表の向井宏さんをお迎え、今回も満員御礼で事前に申込みを締め切る盛況振りでした。
イベント委員会の岩崎千佳さんから、当日の感想を交えてご報告します。

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お話の中で特に興味深かったのは、世界の海での藻場の分布です。
海草はかなり広範囲に生育していることを初めて知りましたが、海草が生えていることを聞くと、遥か遠くの海も身近に感じられる気がしました。
また、向井先生が沖縄、タイ、フィリピンでジュゴンの調査をされた体験談も楽しく、時間があればもっとお聞きしたかったです。
講演者向井宏さん

砂浜海岸生物調査の説明中サンゴ礁とは、サンゴだけではなく、マングローブ林〜草原(藻場)〜サンゴ礁の沿岸生態系全体を指すとのことで、「サンゴ礁の生態系が壊れて危機的な状況にあります。それは、人間が陸と海のつながりを分断してしまっているからです。」と、先生は海辺の生物の保全活動を進められています。

長い海岸線を持つ日本では、多くのヒトが山と海の間にある平野で暮らしているので、もっと陸と海とのつながりを感じながら暮らせたらと思います。そして、ウミヒルモをむしゃむしゃと食べるジュゴンが暮らす海を残せるよう考えていきたいです。
posted by OWS at 11:13 | 海のトークセッション

2008年03月28日

第40回海のトークセッション終了

3月18日、国際サンゴ礁年2008特別企画、第40回OWS海のトークセッションが、
満員御礼、大盛況のうちに終了しました。
イベント委員会の籏野道子さんから、当日の感想を交えてご報告します。

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3月18日は、「地球温暖化とサンゴ礁の島々」というテーマで、
国立環境研究所の山野博哉さんにお話をしていただきました。

講演者山野博哉さん

この日お話をしてくださった山野さんは、ツバルに起きている洪水の原因を探り、地図を使った視覚的に分りやすい解説と、ハザードマップによる解決案の一つを提言し、現地政府や住民に訴えるという、凄いことをやっている方。山野さんのバイタリティに、感動しました。

お話の中で一番驚いたのは、ツバルに地図がなかったこと。そして、その地図をご自分で作られたこと!GPSをしょって、空港を歩いて地図を作っていらっしゃる姿には、思わず笑ってしまいました。

ツバルの洪水は何故起こるのか?
満員御礼
私は、今回のお話を聞くまで、地球温暖化だけが原因なのだと思い込んでいました。でも実際は、海面上昇や地球温暖化といった地球規模の要因と、社会経済的な問題、土地管理の問題といった地域的要因が複合して、洪水の原因を作っていることがわかりました。一見すると、地球温暖化という大きな問題が原因と片付けられてしまいそうなことを、もっと現実的な問題に引きおろして、解決策を提言していくという「目からうろこ」のような話を聞く事ができました。 >>続きを読む
posted by OWS at 14:24 | 海のトークセッション

2008年02月22日

大阪初開催海のトークセッション終了

2008年2月13日(水)、大阪で初開催となる海のトークセッション第39回「今、沖縄の海に何が起こっているのか?」を、住友信託銀行豊中支店と共催により開催しました。

倉沢理事トークセッション開催風景       石垣島のサンゴの白化の現状を伝えました

国際サンゴ礁年特別企画として開催した今回のトークセッション。
倉沢栄一OWS理事が、今年石垣島で撮影したサンゴの白化の映像を中心に、沖縄の海の現状を紹介しました。当日は、定員を超える方々にご参加いただき、また質問も多く出され、盛況なトークセッションとなりました。

参加してくださった大阪OWSメンバーの友田昌吾さんに感想をいただきました????
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倉沢さんが沖縄で撮影されてきた写真と映像には、ゲストスピーカーの倉沢栄一OWS理事
白化した珊瑚が広がっている様子が映し出されていました。褐虫藻がいなくなり、もぬけの殻と化した白い珊瑚のまわりには魚の姿は見当たらず、生き物の気配もなく、どこか不気味に見えました。

そう簡単に沖縄の海を潜ることが出来ない私にとって、沖縄の珊瑚が置かれている深刻な現状を目の当たりにすることができ、またその問題を知る良い機会になりました。トークセッションの中で倉沢さんが参加者と意見を交わされているときに環境問題を「自分ごとと思えるかどうか」が大切だとおっしゃっていたのが印象に残っています。

このような海のトークセッションを通して、今起きている環境問題を自分ごとと考えられる人が少しでも増え、行動に移すことができる人達が増えてくれることを願っています。
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待合室での写真展開催中!同銀行待合室では「OWS5人の写真展〜未来に残したい海〜」を、3月19日(水)まで開催しています。

3月からはパネルを入れ替えて展示する予定ですので、お近くの方は、ぜひ一度お立ち寄りください。

posted by OWS at 11:58 | 海のトークセッション

2008年01月29日

第38回終了報告 〜イベント委員より

2008年1月25日、第38回海のトークセッション「東京湾の環境再生への挑戦」を開催しました。

講演者の工藤さん.jpg

釣り少年だった幼少のころから、神奈川の海を身近にして暮らしてこられたゲストスピーカーの工藤孝浩さん。市民活動の現場で、研究者・行政・市民を繋いで東京湾の再生に携ってこられた、具体的なエピソードをご紹介いただきました。

トークセッション開催風景.jpg

アマモを移殖して数年で生きものが戻ってきたことを、過去のデータと比較して見事に示された研究者の顔と、人との繋がりを大事にしながら市民活動に関わってこられた市民活動家の顔、両面を併せ持つ工藤さんならではの視点で、お話を伺うことができました。

工藤さんの熱意が伝わる、すばらしいトークセッションとなりました。
講演者の工藤孝浩さん、参加者の皆さま、ありがとうございました。

posted by OWS at 17:42 | 海のトークセッション

2007年12月11日

第36回終了報告 〜イベント委員より

2007年11月24日(土)に開催された第33回海のトークセッションの報告をお届けします。

ゲストスピーカーの橋本珠美さん

今回のトークセッションは、海の子プログラムとして子ども対象に開催しました。
初めに、イルカとサメのぬいぐるみを使って、イルカの泳ぎ方をわかりかすく解説したり

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ゲストスピーカーの橋本珠美さんが撮影された映像を使って、
野生のイルカが海でどんな風に生きているのかをご紹介いただきました。

イルカのKちゃんの絵本の朗読では、参加した大人も涙。
工夫いっぱいの心温まるトークセッションとなりました。

参加してくれた小学校6年生の和栗伊留加君に感想をいただきました????????
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感想を書いてくれた和栗伊留加君

イルカのKちゃんのビデオを見て、たった一本のつり糸であんなすがたになってしまい
死んでしまうなんて見てて泣けてきました。
だからぼくは海などにごみなどを捨てたりしないで、自分の生活を見なおそうと思います。
ほかの動物にKちゃんのような思いをさせたくないから。
posted by OWS at 17:50 | Comment(0) | 海のトークセッション

2007年09月03日

第33回終了報告 〜イベント委員より

イベント委員の和栗さんより
2007年7月18日(水)に開催された第33回海のトークセッション報告をお届けします。

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“未来に残したい海”海のトークセッションスペシャルエディション。第2回は、越智隆治さんと倉沢栄一さんです。

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まずは越智さんのスライドトークから!
スペシャルゲストの海友君(越智さんの息子さん)をひざに抱いて、アットホームな空気の中、2007年のエルニーニョの影響を、タイ・スミラン・パラオ・ペリリュー・バハマの3つの海からお話してくれました。タイ・スミランでは、エルニーニョの年はジンベイザメ大当たりの年になるようで、今年も遭遇確率がぐっと上がったようです。その代わり、赤潮で東京湾より透明度が悪くなり、普通に見られたレオパードシャークは少なくなってしまったそうです。またタイでは、初の確認となったマツカサウオが出現し、パラオ・ペリリューでは、激流で有名なダイブ・ポイント「コーナーエクスプレス」が今年はゆるやかな流れになり、いつもは撮影困難なロウニンアジの群れも楽々撮影できたそう。バハマではハリケーン率が非常に高くなっているということです。途中、海友君がパパにお菓子をあげるという微笑ましい光景もあり、会場温かい空気に包まれていました。

次に、20年間襟裳のゼニガタアザラシを紹介し続けている倉沢さんが、今回は北方四島のゼニガタアザラシの元気な姿を、映像でご紹介くださいました。コンブの森に人影はなく、あやしいぐらい静寂な海…。地形豊かな択捉島にはゴマフ&ゼニガタアザラシが2000頭生息しているそうです。ここは保護区域で、人が来ることはめったにない海。人を知らないアザラシたちは、遠目に様子をうかがっている感じ。こっそり見ては逃げる。人が怖くて水面に顔を出し(顔を背ける仕種らしい)またのぞく。くり返すうちだんだん馴れてくる。馴れすぎてケンカも始める。グルグルまわる。カメラの上に乗ってくる。…大さわぎの海に変身!会場に温かい笑いが絶えない中、ラッコがアザラシを必要に追いかけるおまけ映像も、また生きもの好きの心がくすぐられました。

このあと、お二人の対談があり、写真家になったきっかけや… >>続きを読む
posted by OWS at 11:46 | 海のトークセッション

2007年07月25日

第32回終了報告 〜イベント委員より

OWSの各イベントや会報誌などは、OWSメンバーで構成された4つの委員会
(ボランティアチーム)が企画、運営しています。

トークセッションは「イベント委員会」の担当です。
今回からトークセッションの感想リポートをイベント委員会のメンバーからお知らせしていきます。
どうぞ、よろしくお願いします。

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こんにちは!イベント委員会の西尾です。

これからトークセッションの様子は委員会のメンバーがアップすることになりました。
その先駆けとして僕が7月5日に行われた「 未来に残したい海 杉森雄幸×高砂淳二 」の様子をお伝えしたいと思います。

流れとしては最初に杉森さんのスライドショー、次に高砂さんのスライドショー、その後、お二人に浪崎さんが質問し回答していくというスタイルでした。

杉森さんのスライドショーはフロリダのマナティだったり、 >>続きを読む

2007年03月13日

第30回トークセッション終了

第30回トークセッション 「 30年西表の海に潜って感じたこと 」 終了しました。

2週間も前から受付を締め切り、満員での開催となりました。準備風景。詳しく絵を書いて、サンゴについて説明して下さいました。
ゲストスピーカーは、ミスターサカナダイビングサービスのオーナーの笠井雅夫さん。今回は映写機を使い、笠井雅夫さんが撮影された美しいボジを映写しながら、西表の自然について広くご紹介いただきました。 

「西表のサンゴにとって一番の脅威は台風です。」いつもスタッフにサンゴを傷つけないようにと注意をしている笠井さんが、いったいあの注意はなんだったんだろうと思うほど、辺り一面のサンゴが台風によって吹き飛んでしまうことがあるそうです。そして台風によって傾いたテーブルサンゴが、水面に向かってまた新たに成長している姿を「七転八起きのサンゴです」と表現されていたのが印象的でした。 

受付を担当したOWSイベント推進委員の和栗さんと成田さん
定員いっぱいとなり、開催の2週間前から申し込みを締め切ったこのトークセッション。ダイビングインストラクターとして、また写真家として、30年間西表の海を見てこられた笠井さんのお話は、とても説得力あったと大変好評でした。笠井さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。 

2006年12月11日

第28回トークセッション終了

ゲストスピーカー畑啓生氏による「サンゴ礁で藻類を栽培するスズメダイ」、満員御礼の盛況振りでした????
_DSC0103.jpg畑さん「笑顔が素敵でした」参加者よりまだ遅くはないと、サンゴ礁の危機を最後にお話くださいました。

研究者の方や学生さん、水中の映像や写真を撮る方、またゲストスピーカーの畑さんのお知り合いの方も多数来られ、中身に踏み込んだ質問が多数出される、中身の濃いトークセッションとなりました。
          非常に勉強になりました。          _DSC0011.jpg 

クロソラスズメダイが、消化に良い1種類の藻類のみを耕し、種類の異なる藻類がなわばりの中に生えてきたときは口でついばんで除草する。その除草のシーンの映像は、なんとも印象的でした。また、畑さんが調査されたアフリカのタンガニーカ湖でも、スズメダイと同じように藻類を栽培する魚がいるとのこと、全く異なる進化を経た湖とサンゴ礁を比較することは非常に興味深いです。ぜひ、今後の研究に注目してください。


ゲストスピーカーの畑さん、京都からお越しくださり、有難うございました。 

お問い合わせはOWS事務局までご連絡ください! TEL:03-5960-3545